仔犬の敗血症(puppy sepsis)
当サイトでは、犬の病気のなかで、とくにウルフハウンドについて注意しなくてはならないものをとりあげています。病気にかかった時の参考や病気の予防、早期の対応に役立てていただければと思います。
病気についての記述はあくまで典型的な症状や経過、治療について書いたものです。症状や経過には個体差があります。飼い主の自己判断は大変危険ですので、病気の兆候がみられたら、すぐに獣医師の診察を受けてください。
アメリカのアイリッシュ・ウルフハウンド・クラブ(IWCA)は、ウルフハウンドの仔犬が、些細なケガが原因で急速に敗血症となって1日たたずに落命したケースを紹介し、注意を呼びかけています。初期の症状としては、痛みと、それにともなって脚をかばうような動作をみせる程度ですが、早急に抗生剤の投与が必要となります。
このようなケースがウルフハウンドに多くみられる傾向かどうかは、この例だけでは判断できませんが、ウルフハウンドでは昔から"Joint ill"(関節病)の名前で知られていたものが、これに当るとされています。